恋愛下手な男の話|面と向かって気になった女性と話すことが苦手

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今まで恋愛を頑張ってこなかった私ですが、もう32歳。現在彼女はいますが、ネットで知り合いました。

今現在、ネットで出会うことは浸透してきていますが、10年前くらいはそれほど浸透していませんでしたね。

私も、昔はネットで出会えるということを知らなかったので、「リアル世界」で女性となんとか知り合いたいと思っていましたが、思っているだけで行動はしなかった。

ただ「彼女が欲しいな〜」と頭の中で思っているだけ。友達や会社の同僚などは、合コンなど勤しんでいたので、次々に彼女ができ、中には付き合ってすぐに別れたのに、すぐに次の彼女ができる人もいる。

私にとって、未知の世界だった。

「彼女と過ごす時間ってどんなんなんだろう」こんなことを妄想していたらもう25歳を過ぎていた。

もちろん、当時童貞。

夜の相手をしてくれるのは自身の右手だ。

高校生の時初めて「恋」をした

私の初恋は18歳の春。隣のクラスにいた女子の人生初めて恋をしたのです。「おっせ〜な」と思うと思いますが、その通り私の初恋は遅い。

その人が近くに来るだけで、謎に緊張するし、通り過ぎた後の風を浴びるだけで少し幸せに感じた。

変態だなって自分でも思いましたね(笑

ここまで好きなのに、なぜ話しかけることができないのか?不思議なことに好きな人なのに余計に話しかけることができないんです。

好きだからこそ話しかけられないのかもしれない。

遠くからチラッと見るだけ。私の初恋はチラチラと相手を見るだけ。こうして高校を卒業して、そのまま一回も会うこともなくなった。

ドラマのような甘い初恋は夢のまた夢。だけど、卒業前に自分の精一杯できることを1つだけした。

それは、手紙を書いて渡したことだ。「君のことが好きです!」のようなことは一切書かず、メールアドレスと私の名前を書いた紙を渡しただけ。

今思えばもらった相手はひたすら私のことを気持ち悪いと思ったことだろう。もちろんメールが来ることはなかった。

当時、女性に疎い私にとって精一杯のことができたと自分では思っていたので、普通に泣いた。

これが恋なのかなと思った瞬間でもありますね。

ここから社会人になり、女性に対する接し方が変わるだろうと思いきや、このまま何も変わらない社会人になる。

社会人になってからの恋

社会人になっても女性に自分から話しかけることができずに、彼女ができないままでいた。観光地へ行きカップルが楽しそうにしている姿を見て羨ましくも悲しくも感じた。

幸せそうにしてベビーカーを押している夫婦を見て落ち込む。こんな毎日が続いていた。

当時、彼女ができること、結婚することだけが幸せを感じられる時間だとも思っていた。しかし、その幸せを感じたことがない。

社会人になっても、ゴルフの打ちっ放しの女性スタッフに謎の手紙を送っては無視され、1人で落ち込んでいたこともあります。

高校生の頃と何も変わっていない。ナンパなんて高等な話術は皆無に等しい。

謎の手紙を出すことで、行きつけの店にも行きづらくなり自分の居心地のいい場所を自分で消している感覚にもなった。

SNSが普及されてからの私

私が20歳くらいの時だろうか。ミクシィが流行りだした時期があります。会社のみんなやっているけど私は興味を示すこともなく、ミクシィをやらなかった。

何が楽しいんだ。メールができればいいやん。

こう思っていたのですが、私になついていた後輩がミクシィをかなりおすすめしてきたので、仕方なしにアカウントを作って見た。

ここからです。私が変わったのは。

ネット内で女性と繋がれる

ミクシィのアカウントを作ってから、時に何をすることもなく放置していました。ある日、何気無しにミクシィをいじっていると、知らない女性のアカウントを見ることができたのです。

当時、他人のアカウントを見ると「足跡」がの高機能があることを知らずに、ガンガン知らない女性のアカウントを見ていました。

リアルの世界で女性覗いていたら不審者扱いされますが、ミクシィではそんな扱いをされません。

メッセージを送ったら返信してくれる人もいました。そこから、まさか会うことになるなんて思いもしませんでしたね。

リアル世界で女性と話すことが苦手な私でも、メッセージなら自信に満ちたトークができていたのです。

時には冗談を言うことも。この方法ならそのうち彼女できるかもと思った瞬間でもあります。

すぐには彼女ができなかった

女性と会うことができることができても、すぐに彼女ができることはなかった。その原因は「ネット内での私」と「リアル世界での私」のギャップが激しすぎたのでしょう。

ネット内では、あんなに楽しそうにメッセージのやりとりができたのに、リアル世界では緊張して真面目な話しかできない。

もちろん、私の本性は後者だ。

ネット内では自身を持って偽った自分を演じきることができる。リアル世界では自信に満ち溢れた男性を演じることはできなかった。

演じたとしても「いい人」。

いい人って悪い人ではないんですが、モテるとはまた別だと言うこともわかった。

薄っぺらい自分に気づく

私は、女性のみならず男性と接することに苦手な人間です。そんな私でも彼女が欲しい、結婚したいと言う気持ちは少なからずあった。

SNSを駆使していろんな女性に会うことができましたが、私は薄っぺらい男性なんだと気づかせてもらった。

女性が「今、家と会社を往復しているだけなんだー。けど、仕事頑張りたいから・・・」

と、真剣な口調で私にしてくれているにもかかわらず、私は「そんな生活あかんあかん。もっと楽しもう」

とふざけた感じで言ったのです。

この言葉を発した瞬間、女性は顔を隠し落胆したかのように下を向く。

相手は真剣に話してくれたのに、私は人の話を話半分にしか聞いていなかったのです。当時はそこまで考えはしなかったが、今思えば相手の気持ちを何も考えていなかったなと思う。

もっと、共感して話を聞いてあげればよかった。薄っぺらい自分を嫌いにもなった。

恋はすごいエネルギー使う

現在、彼女はいますが人と話すことは苦手だ。女性は男性であっても緊張する。

初対面であればなおさらだ。

ただ、恋のパワーはすごいとも思いましたね。人間のことが苦手な私でも「人間とどうにかして接したい」と思わせてくれたのですから。

恋は傷つくことのことが多いかもしれません。振られれば傷つきますが、その経験をバネにして、また次へと進もうとする。

ナンパでもそうですが、恋愛に対してかなりエネルギーを使うことになります。男性の場合なのかはわかりませんが、気になっている女性をゲットする時に行動力はハンパない。

仕事以上に頑張ることだってある。恋ってエネルギーに満ち溢れているんですよ。

付き合う時も別れる時も非常に多くのエネルギーが必要になる。そこまでして人は恋人が欲しいと思うんです。

私には、恋愛に対してここまでエネルギーを消費してこなかった。そのおかげで彼女は全然できませんでしたし、童貞を守っていたのです。

恋愛下手は現在も進行中

私の恋愛下手は現在も変わっていない。しかし、彼女はいる。

不器用ながら彼女を喜ばせることを常に考えているから、現在も付き合ってくれているのかなと、私は思っています。

恋愛に対してエネルギーを消しなかった私が、サプライズを決行したりと、いろいろ手の込んだことをするようにもなりました。

ここまで、彼女に対してエネルギーを使うことができるようになりましたが、やはり女性の前では緊張することの方が多いです。

喫茶店の店員に対しても緊張しますし、コンビニの店員に「弁当あたためますか」と言われるだけでも緊張します。

大人になっても心は高校生のままだな・・・。